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舞台の感想

2.5から宝塚までいろいろ見た感想など

【舞台】劇団シャイニング『ポラリス』大阪公演

10/6 昼 10/8 昼(大千秋楽) シアタードラマシティ

 

とりあえずポラリス大千秋楽おめでとうございます。皆さん怪我がなくて何よりです。ドラマシティは大好きな劇場なのでウキウキ行きました。椅子がふかふかで音響が良すぎて同じ舞台とは思えなかった。アイアがつぶれて(語弊)本当によかった。

そして心配した通り大阪もなかなかの空席具合でした。今まで結構たくさん舞台に行ったけどぶっちぎりNo.1のガラガラっぷり。つかドラマシティで空席なんてほとんど見たことなかったんで椅子が赤いから空席が目立つというのも初めて知った。大千秋楽はほぼ満席で逆にビックリした。

 

舞台自体は、全体的に細かい演出などが変わっていてキャスト陣の演技もだいぶ変わっていた印象でした(特にヒロ!)。熱がこもっているというか遊ぶ余裕ができてきたというか、東京よりずっと楽しかったです。欲を言えば東京からこれが見たかったとも思いますが。泣くわ怒鳴るわ涙も汗も涎もたれ流しで大迫力というか、空席多すぎてヤケになったのか開き直ったのかと思った。あと大阪はお客さんの反応がいいですよね。無言でも今盛り上がってるんだなーというのが伝わってくるので役者さんも盛り上がりやすいのでは。

 

覚えている変更点は必殺技の練習のとこでトキヤを巻き込むときのヒロのセリフが毎回違ったり、トキヤとナツキの間に割り込むときの「ハーイそこまで!」がなくなってたり?あと全体的に間が詰まったというかスピーディーになってた気がするからもっとセリフ削られてるとこあったのかも。東京でちょっと感じた中だるみ感が大阪ではなかったので。

 

特に変化を感じたのはトキヤとセシルとヒロ。トキヤは熱量が上がったというのもあるけど二回とも同じシーンでも演技が変わってたから毎回こうだったんだろうな。安里さんがニコ生でひたすらのすけさんに合わせてたと言ってた。セシルはもともとかなり完成されてた印象だったので演技そのままでより情熱的になった感じ。ヒロは東京で初登場時に感じた重さがなくなってて驚きました。セリフも声を張るところで割れるくらい張り上げたり、全体的にメリハリがついて本当にすごくよくなってた。ラプールに乗っ取られるところも、正直東京は狂ったヒロという感じだったけど大阪はちゃんとラプールに見えた。

だからこそ何でこれを東京から…とも思ってしまう。大阪までの間に演出からそういう指示があったのか自主的な変化なのかはわからないけど。

 

大阪ではうたプリ知識は私と同程度の友達に付き合ってもらったんですが、彼女もすごくよかった!泣いた!と喜んでくれたので、この舞台が誰にでも楽しめるものなんだというのは確信できて、だからこそあの空席が余計心残りだったり。

でもうたプリの民の友達にいろいろ聞いてみたら本来一番の客である原作ファンが見込めないからキャスト人気に頼ったせいで集客がキャストに左右されてしまうとかそもそも原作のポラリスが不人気だとか(スパイや海賊や貴族に比べたらSFやロボは女子には厳しい)本家がイベント続きでみんな舞台どころじゃねえとかCP的に美味しくないとかキャストが解釈違いとか、二次元オタクとしてそりゃそうだね!!!!と激しく納得できすぎる理由ばかりで頭抱えた。あと他の人気舞台と被りまくりだったのもな。〇〇なければ追いチケしたのに~とか結構見た。

 

何というか反発が強いからこそ原作に誠実であろうとして興行としては墓穴を掘った感。レビューにはオリキャラお断りの伝統も正直あの時間持て余して困った(千秋楽のみ出てきたけど)。ライブパートにも乱舞祭にもオリキャラ総出演の刀ミュの方がよっぽど劇団刀剣乱舞してるよなーとぼんやり思ったり。ちゃんと自前のキンブレ振ったけど。

 

すごくいい作品だったけどガラガラで、だけど劇シャイ自体は次からは人気キャラ人気CP人気キャストでチケ難公演再びになること確定だしポラリスって何だったんだろう。総じてものすごく運が悪かったってことなのかな。まとまらないから終わる。