犬小屋

舞台の感想

2.5から宝塚までいろいろ見た感想など

【舞台】ラ・カージュ・オ・フォール

2018/4/21ソワレ 梅田芸術劇場メインホール

何かよく再演されてる演目、くらいの認識で特に観たいと思ってなかったけど見た人の感想が軒並み鹿賀さんが(悪い意味で)やばい、セリフが完全に飛んでる、もう無理なんじゃないかというのばっかりで、じゃあもう再演はないかもしれないなーと思ってギリギリでチケット取って見に行きました。結果見に行ってとてもよかった。

レビューシーンが思ったより長くて、本当にラカージュの客席にいるような気分になれて面白かった。でっかいお兄さんたちがハイレグ着て踊りまくるので最初は面食らったけどすぐ慣れた。でもこの辺抵抗ある人もいるかもなーとは思った。真田丸で印象的だった新納さんを生で観られて嬉しかった。当たり前だけど秀頼さまと全然違う。客席に年配の男性が意外なほど多かったんだけど、あのおじ様たちは鹿賀さんとか市村さんのファンなんだろうか。

鹿賀さんも市村さんも生で観たことはなかったので圧倒されました。確かに鹿賀さんはセリフがところどころ危うくってジャン・ミッシェル役の木村さんが明らかにフォローしたりしててハラハラしたけど。でも情感たっぷりの歌とか最初誰!?ってなるような役作りとかさすがだなあと見とれてしまった。一方市村さんは本当にお元気で…信じられないくらい元気ですね…。あんなの、みんなアルバンを好きになるよなあ。一幕最後の「ありのままの私」は圧巻でした。

ジャン・ミッシェル役の木村達成さんは以前ナルトで見たことがあって、スタイルがよくてきれいな顔をしてる上に運動神経もいいなんて最近の若手俳優は本当にすごいなーと感心したけど、今回も出てきた途端に足長っ!!顔良っ!!とびっくりしたし、そりゃこんな可愛い息子におねだりされたらパパ聞いちゃうよね~と思わせる説得力があった。すごいキュートだった。木村さんがナルトで主従関係だった大蛇丸役の悠未さんがヅカ時代から好きで、ナルトもそれで見に行ったんだけど悠未さんは歌がとても得意で木村さんともよくミュージカルの話をしたと言っていたのでその辺からもっと大きい舞台を目指していたんだろうなあ。若いのに本当にしっかりしているしファンの人は安心して見守れる人なんだろうな。

アンヌ役の愛原さんは初登場の、セットの扉からポーンと飛び出してくるところが夢のように可愛かった。あのシーン大好き。ヅカ出身の娘役さんって隣に立つ男役をかっこよく見せる力が求められると思うんだけど、それはリアル男性に対しても有効なんだなあと愛原さんは花總さんを見てるとすごく思う。

もっと色物の笑える作品かと思ってたけど全然まっとうで明るく気持ちよくさせてくれる作品で、できればもっと見たいのでまた再演してほしい。鹿賀&市村ペアは難しいかもしれないけど、できる役者さんは育っていると思うし。